絆の花プロジェクトとは
日比谷花壇グループが実施する「絆の花プロジェクト」は、地震の被害を受けた地域の復旧・復興支援活動です。被災県産の花の販売を通じた現地の経済支援や、対象商品の売上金の一部の寄付、社員による募金など多面的な活動を目指しています。
日比谷花壇グループでは、地震で被災された方々の心を少しでも温め元気にしたい、花とみどりで被災地の復興を応援したいという想いから、「絆の花プロジェクト」を始動しました。今後、日比谷花壇グループは提供するサービスや取り組みを通じて被災地への支援を実施してまいります。
経済支援
被災県産の花の販売を通じて、
現地の経済を支えます。
寄付活動
対象商品の売上金の一部を寄付し、
復興支援に役立てます。
社員の募金
社員一人ひとりが募金活動を行い、
被災地への支援を強化します。
平成23年東日本大震災における
日比谷花壇グループの取り組み
支援実績
花を愛してくださっている全国の皆様と一緒に、被災地の1日も早い復興を願い、またフローリストとして、亡くなられた方々や被災者の方々に寄せる思いを花に込めて届けるため、2011年3月31日から6月30日までの期間、支援金「絆の花」の募金活動を行いました。ウェブサイト通じて、また全国の当社店舗やフラワーアレンジメントスクールに募金箱を設置して、募金への協力を呼びかけました。
また、2011年の母の日前日と当日の5月7日(土)・8日(日)の2日間、「お母さんにカーネーションを贈りたい」という子どもたちのために、お小遣いで買っていただける1本88円の価格で、カーネーション(赤色)を全国の店舗で販売し、この売上げ金全額を被災地の自治体に寄付することで、被災地を支援しようという取組みを行いました。
皆様からご協力賜りました「絆の花」募金と全国の子どもたちが88円カーネーションを購入いただいた結果、888,610円が集まりました。この全額は、母の日に贈る花としても人気の高いカーネーション切花生産量の東北一を誇る市であり、当社主催イベントで花の生産の様子を見学させていただくなど交流を深めていた名取市と、当社の東北事務所拠点のある仙台市に、それぞれ以下の通り、東日本大震災により亡くなられた方々への追悼の花として活用いただくことを趣旨として、寄付させていただきました。
名取市災害復興寄附金
148,136
円(2011年6月7日)
仙台市「杜の都仙台寄付」
740,474
円(2012年3月2日)
プロジェクトの詳細
01
11月に岩手県奥州市での開催したクリスマスリース制作教室に続き、岩手県大槌町の仮設住宅に避難されている方々を対象に、仮設住宅のお部屋に飾るクリスマスリースの制作教室を開催いたしました。
12月5日、今回は「NPO法人まちづくりぐるっとおおつち」の皆様と一緒に開催することができました。
大槌町の町内に点在する仮設住宅から15名の皆様に集まっていただきました。少しでもリース作りを楽しんで頂こうと企画したのですが、約2時間の間我々スタッフも一緒になって 笑い声が絶えない賑やかな時間を過ごすことが出来ました。
以前経験した得意の手芸の技術を応用しテキパキとプロ顔負けのリースを作られる方、大胆に伸びやかな作品を作られる方など15人15様のリースが出来上がりました。
これからますます寒さが厳しくなる大槌町で、このリースを飾っていただき、少しでも和やかな気持ちになって頂ければと思います。
02
東日本大震災で被災され、岩手県陸前高田市から奥州市の仮設住宅へ避難されている方々に、仮設住宅のお部屋に飾るクリスマスリースの制作教室を開催いたしました。
2012年11月15日、日比谷花壇は「寒い冬を少しでも楽しく過していただきたい」との願いを込めて、仮設住宅にお住いの方々を対象にしたクリスマスリース制作教室を開催しました。ご参加いただいた15名のみなさんには、ドライ加工したお花やリーフ、木の実などを使って、クリスマスリースづくりにチャレンジしていただきました。
お花屋さんの店頭でも販売できるような本格的なクリスマスリースづくりには細かな作業が必要で、参加者の中には四苦八苦される場面もありましたが、日比谷花壇スタッフのアドバイスに熱心に聞き入り、想いのこもった作品を完成されていました。
この制作したリースは、クリスマス過ぎには一部のオーナメントを交換することで、お正月のお飾りにもなる2WAYタイプのアイデア設計が組み込まれていますので、参加者のみなさんには長くお楽しみいただけます。
今回の教室企画にご協力いただいた「復興支援奥州ネット」の方々からは、「2時間と少しの間でしたが、みなさんすごく集中して、完成した時は、笑顔になっていました。丁寧に教えていただき、みんな楽しくできました。」との感想をいただいています。
03
大船渡市内の仮設住宅にお住いの方を招いたサマーフェスティバルでアレンジメント教室を開催
2012年6月30日に、津波被害からの復興復旧がすすむ岩手県の大船渡市で被災地支援イベント『サマーフェスティバル』が開催されました。
このイベントは「3.11いわて教会ネットワーク」と地域の「猪川地区公民館」「ろくろ石地区公民館」が協力して、被災された近隣の仮設住宅にお住まいの方々と地域にお住まいの方々、約300名を招いてバーベキューやキッズの手作りコーナーなど、楽しいひとときを過ごしてもらおうと開かれたイベントでした。
岩手の盛岡をはじめ東北各県でフラワーショップを展開する当社も、お花を使って楽しんでいただこうとプリザーブドフラワーのアレンジメントを作るコーナーを提供させていただきました。当日は快晴の青空のもと、盛川の川原にたくさんの子供たちの笑い声がひびく中、好きな色のお花を選んで思い思いのアレンジを作ってもらいました。
自分で作ったお花を大事にかかえて、嬉しそうに帰っていく子供たちや、初めてお花をアレンジして「本当に楽しい」とつぶやくお母さん、おばあちゃん方の笑顔がとても印象的でした。(素材提供:東京堂、モノ・インターナショナル)
04
「シンサイミライノハナPROJECT」に賛同し、被災地へ届ける「花の種」を提供
NPO法人Co.to.hanaが企画・運営し、震災の記憶を未来に伝え、人と人のつながりを育むために活動する「シンサイミライノハナPROJECT」に賛同し、被災地の復興を願っている方々、被災地の方々のもとに同じ花が咲くことで、それぞれの想いをつなげていきたい、また花を育てることで未来への希望をもってほしいという思いから、「花の種」を同プロジェクトへ提供しました。続きを読む
この「花の種」は、「シンサイミライノハナPROJECT」を通して、東日本大震災の被災地への応援メッセージを記入いただいた方に手渡されています。
また集まったメッセージと同じ数の「花の種」をセットにして、2012年3月11日に石巻市、陸前高田市で行なわれる合同慰霊祭会場はじめ合計3ヶ所で、被災地の方々に手渡されます。
05
震災で結婚式ができなかった人に、ウエディングブーケを。
津波で大きな被害を受けた宮城県の南三陸町。その南三陸町で、震災で春に予定していた結婚式ができなかったご夫婦や、震災後、ボランティアとして南三陸町に来て、そこで出会った方と結婚して南三陸町に住むことにしたカップルなど、南三陸町在住の4組のカップルを招待し、町民のみなさん500名以上が見守る中、2012年2月12日「バレンタインイベント&出発式」が開催されました。
このイベントは、南三陸町の臨時災害FM「FMみなさん」のスタッフを中心とした地元有志の方々が、町のみなさんが新しい一歩を踏み出すためにと企画したもので、バレンタインという愛の日を前に、ウエディングドレスやタキシードを着てもらい、新たな出発の記念として、写真を撮ろうというイベントです。
宮城県を含めて全国各地のホテルやゲストハウスウェディングで、長年、ウエディングブーケや会場装花に携わってきた当社は、そんな4組のカップルの新たな門出をお手伝いしたいと、記念となるウエディングブーケとブートニアを作り、提供しました。
イベントでは、ブーケを手にして会場の町のみなさんをバックに写真を撮ったり、ケーキカットをしたり、本当に嬉しそうで幸せそうな時間が流れていました。
06
スイセンの花を咲かせる喜びを被災地と分かち合う、球根シェア「5 for 5」運動
秋植えの球根を植える時期にあたる、2011年9月から10月にかけて、早春に香りのよい美しい花を咲かせる秋植えの球根花「スイセン」の来春の開花を、東日本大震災の被災地の方々と分かち合おうと呼びかける、『球根シェア「5 for 5」(ファイブフォーファイブ)運動』を行いました。続きを読む
スイセンの球根5球(¥1,000[税・送料込])を購入すると、同じ球根5球が被災地にも贈られるというもので、園芸家 柳生真吾さんが主宰する被災地支援活動「あなたの庭のスイセンを被災地に咲かせよう!」プロジェクト(スイセンプロジェクト※)に当社が協力する中で、自宅でスイセンを育てていないが同プロジェクトに参加したいという声が全国から多数寄せられたことから、全国の花が好きな方々の被災地への思いをサポートしたいと、当社がこのプロジェクトをサポートする形で企画し、呼びかけました。
1,200人以上の方にこの活動に賛同・参加いただき、球根シェア「5 for 5」として、岩手県に5,140球、宮城県10,350球、福島県4,000球、合計19,490球のスイセンの球根を贈ることができました。
2012年春、同じ19,490球が全国のこの活動の参加者のもとで、またこれら3県で19,490球が、花開くことになります。今(2012年3月現在)は、球根シェア「5 for 5」(ファイブフォーファイブ)運動に参加いただいた全国の方々とともに、facebookでスイセンの生育状況をシェアしています。facebook 「5 for 5」ファンページ
※スイセンプロジェクト
園芸家 柳生真吾さん主宰のスイセンプロジェクトでは、全国の方々1,966名(組)の庭やベランダのプランターから掘り上げられたスイセン132,097個が東北へ届けられました。当社は全国から寄せられたスイセン球根を、当社仙台事務所で一時的に受け入れ、球根の小分けパッキングに協力しました。小分けした球根は9月から仙台市をはじめ、東北の被災地各地区で行った球根配布イベントで、被災地の方々に配布し、「好きな場所」に「好きな数だけ」を植えていただきました。
07
ひまわりに笑顔をのせて届けよう 美田園花の広場への苗のリレー
震災後、花とみどりで笑顔を取り戻してもらいたいという想いで、当社からの呼びかけをきっかけに、ひまわりプロジェクト実行委員会を組織し、当社は同委員会の一員として、趣旨に賛同した東京大学の学生さん、東京近郊の家庭や企業に、ひまわりの種を無償で配布し育ててもらい、育ったひまわりの苗約1000本を、宮城県名取市内の仮設住宅に住む被災者の方々へ、苗のリレーという形で、思いとメッセージを添えて届けました。続きを読む
仮設住宅に隣接する土地に直径20mの畑を造り、美園田花の広場と名づけ、2011年6月23日、被災地に届けたひまわりの苗を、仮設住宅の方・地域住民の方とともに植え、その後は仮設住宅にお住まいの皆さんに花の世話をしていただき、夏には元気な花を咲かせました。
また2011年10月1日にはひまわり収穫祭を実施し、翌年の植栽に向けた種を収穫するとともに、いも煮を作って仮設住宅にお住まいの皆さんや地元の皆さんと交流を深めました。
08
宮城・福島・岩手の東北3県で生産された花を組み合わせた「東北ブーケ」を販売
宮城・福島・岩手の東北3県で生産された花を組み合わせた「東北ブーケ」を、「ヒビヤカダン スタイル アトレ恵比寿店」を含む、関東エリアの12店舗の店頭で、2011年8月22日(月)から9月11日(日)まで期間限定販売しました。 続きを読む
宮城県産のガーベラや、福島県産のトルコキキョウ、岩手県産のリンドウなど、各県で生産された花を使用するとともに、ブーケのラッピングペーパーにも、それぞれの花の生産地の紹介するコメントをプリント。
東北地方に、多くの花の生産地があることを知っていただき、東北産の花の魅力をより多くの方に感じていただきたいという想いを込めました。また東北ブーケ以外にも、東北産の花単体を店頭バイキング形式で販売しました。
09
東北地方で生産される花や特産品を取り入れたギフト商品を展開
東北地方の花や特産品を多くの方に知っていただくことで被災地の復興を支援するとともに、被災地域の方々の元気や笑顔につなげたいという想いから、2011年の敬老の日向けギフトとして、宮城県や福島県などの東北地方で生産された花や特産品を取り入れた商品を企画しました。続きを読む
宮城県の菓匠三全の銘菓「萩の月」、岩手県の「南部せんべい」、福島県の「会津木綿のがま口」の各県の特産品とフラワーアレンジメントのセット商品をはじめ、岩手県産の「りんどう」の花鉢、岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」を取り入れた商品を、オンラインショッピングサイトや全国の日比谷花壇店舗で展開し、多くの方々にご賛同いただき、ご利用いただきました。
10
3月30日、宮城県の気仙沼・南三陸・石巻・東松島の安置所のご遺体に手向ける献花の制作を行い、 安置所に届けました。
震災で亡くなられた方を少しでも安らかにおおくりしたいと、 活動にご賛同・ご協賛いただいた、鹿児島県のJAそう花卉部会のキク約4000本を使って、社員ボランティア約40名で、安置されたご遺体に手向ける献花用の組み束1360本を、当社本社(東京)で制作。これを仙台に送り、当社の仙台事務所から気仙沼、南三陸、石巻、東松島の各安置所にお届けしました。
11
3月26日、27日、仙台での支援物資の仕分け・石巻市総合運動公園のベースキャンプへの運搬に、 日比谷花壇のトラックで参加。支援物資とともに、桜の花も届けました。
3月26日、27日、仙台での支援物資の仕分け・石巻市総合運動公園のベースキャンプへの運搬に、 日比谷花壇のトラックで参加。支援物資とともに、桜の花も届けました
12
3月14日から、宮城県内の葬祭会館で、ご遺体の安置・納棺をお手伝いし、ご遺体へ手向ける献花を 無償提供しました。
葬儀の花のご用意はもちろん葬儀事業も行っている当社は、震災直後の3月14日から3月末まで、日頃からお付き合いの深い宮城県亘理郡のJA葬祭会館 蓮月季で、ご遺体安置のための棺の組み立てから、納棺までをお手伝いしました。 ここでは、身元確認済みご遺体の火葬が、毎日随時、葬式なしで行われている状況で、当社としてご遺体納棺までの人的支援以外にもできることをとの思いで、献花を作って持参し、ご遺体に手向けました。
絆の花プロジェクト
日比谷花壇は花を愛してくださっている全国の皆様と一緒に、震災で被害にあわれた方々に向けた活動をしてきました。