日比谷花壇がめざす
3つのサステナビリティのコンセプト
花とみどりで、人と地域社会、環境へ貢献。日比谷花壇のすべての事業は、人・想い・未来に「はなやぎ」をつくることを目指しています。

人に寄り添う
花文化の振興や地域活性化、災害復興支援、子どもへの花育活動など、コミュニティを通した持続的な地域社会の構築に取り組んでいます。

想いを込める
環境に配慮したパッケージ、ダイバーシティやフェアトレードを実現する企画など、環境や人に想いを寄せた商品やサービスを提供しています。

未来につなぐ
自然の恵みを未来へつなぐテクノロジーやサステナブルなアイデアを取り入れた、花とみどりの可能性を広げるご提案をしています。
日比谷花壇グループの環境方針
株式会社日比谷花壇は、花とみどりを通じて、人と地域社会、そして地球環境に貢献することを企業の使命とし、Well-beingの実現を支える社会資本としての役割を果たしてまいります。当社は、社員の身の回りから地球環境に至るあらゆる環境課題を自らの課題と認識し、「高い環境品質」と「関係者の満足度向上」を通じて、持続可能な社会の発展に貢献します。
日比谷花壇グループの事業はWell-beingを実現する社会資本となることを目指します
花き業界全体の環境負荷低減を目指して、自らの事業領域と、生産者、流通業者、すべてのステークホルダーとともに環境課題解決に取り組みます
全国の生産者・産地とともに持続可能な花の生産と流通、販売を実現します
全国の公園・テーマパーク・自治体施設・自然共生サイトなどを通じて、自然学習・環境啓発・花文化の振興を市民やボランティアと共に進めていきます
日比谷花壇グループのWell-being
日比谷花壇が目指すWell-beingは、人・地域社会・地球環境、の3つの視点があります。日比谷花壇は、このすべてのWell-beingに花とみどりで貢献する社会資本となることを目指します。

■人のWell-being
毎日が健やかで、「はなやぎ」に満ちた、花とみどりのある生活、心ゆたかな環境を人々に提供します。
■地域社会のWell-being
家族、会社や団体、地域社会、経済的なつながり、環境・文化的なつながりを持つ、地域住民の幸せや健康に、日比谷花壇が貢献します。
■地球環境(子どもたち)のWell-being
地球全体が満たされるWell-beingを目指して、子どもたちに豊かな自然資本を保全し、育むことを目指します。
日比谷花壇グループの中長期ESG経営
【ガバナンス/環境経営】
・環境マネジメントシステム「エコステージ」を導入し、ESG経営を当社の経営基盤とします
※エコステージとは、一般社団法人エコステージ協会が認証する環境マネジメントシステム(EMS/Environmental Management System)の規格です。事業者が、その運営や経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、この目標の達成に向けて取り組みをチェック・改善するためのマネジメントシステムで、事業者は毎年一般社団法人エコステージ協会による「環境監査」を受け、その目標に対する進捗が客観的に評価されます。環境負荷の低減はもとより、法令順守、人材の環境教育、労務環境など様々な規定と運用が求められます。
【炭素中立:カーボンニュートラル】
・2035年までにScope1・2・3の排出量を2023年比50%削減し、2050年までに「カーボンニュートラル」を実現します
・自社の事業所において2030年に再エネ50%を達成し、2040年に再エネ100%を達成します
・地産地消の促進を図り、2035年までに国産品シェア90%を達成。販売商品のカーボンフットプリントの削減を目指します
【循環経済:サーキュラーエコノミー】
・事業活動で使用するプラスチックを極力削減、または長期使用することで廃棄量を削減。さらに使用するプラスチックに再生品やバイオマスプラスチックを採用し、2035年までに転換率100%を達成します
・当社が取り扱う生花は、自社のサステナブル基準に則し、生産者とともに環境負荷低減の生産振興を推進し、環境配慮型生産品の取り扱いを2035年までに50%以上に高めます
【自然再興:ネイチャーポジティブ】
・花とみどりを扱う当社が、多くの生活者との接点で植物やフラワーデザイン、商品やワークショップなど自然素材を楽しむことを通じて、環境教育、事前保全活動を提案し、「共感」をもって身近に課題解決に取り組む社会の構築に邁進します
・全国の公園・テーマパーク・自治体施設・自然共生サイトなど市民の自然接点への支援活動について自社グループ・社員・お客様でコミュニティを形成し、生物多様性の保全と、健全な生態系から学び、自然を育む活動に取り組みます。
ESG経営ロードマップ(環境目標)

日比谷花壇グループのマテリアリティ
日比谷花壇グループでは、統合版GRIスタンダードの開示項目(約800の項目)に合わせて日比谷花壇の事業領域と蓋然性と影響度を抽出し、当社の持続可能な発展のための重要項目「マテリアリティ」を特定し、取り組むべき課題・行動を明文化しました。変化する社会問題、環境課題に対応し、ステークホルダーからの意見に対応すべく、中期経営計画策定の時期に合わせて継続的に見直しを行います。

※マテリアリティとは、企業が優先的に取り組むべき「重要課題」のことです。企業の活動が、環境や社会、ステークホルダーに与える影響を考慮し、特に重要だと判断された課題を指します。
環境方針に込めたトップメッセージ

私たちは、花とみどりを通じて人々の暮らしに彩りと感動を届けるだけでなく、環境への責任を果たすことを大切に考えています。気候変動や資源問題が深刻化する今、企業には持続可能な社会の実現に向けた行動が強く求められています。私たち日比谷花壇も、社会の一員として環境経営に真摯に取り組んでいます。
当社の主な事業であるフラワーショップやブライダル、植栽は、自然と共にあるビジネスでありながら、その生産や流通の過程で電力や資材を使用し、CO₂を排出しています。だからこそ、私たちはその影響を真正面から受け止め、排出量の見える化と削減を進めています。とくにScope1・2に加えて、Scope3に関わる排出、つまりサプライチェーン全体における環境負荷にも目を向け、CO₂削減に取り組んでいます。実際に、当社の社内では若手社員を中心に環境意識の高まりを感じています。特に現場で活躍する社員の多くは、SDGsへの理解が深く、自発的に環境配慮のアイデアを出しています。これは経営層にとっても大きな刺激となっており、組織全体の変革を後押ししています。
また、花束やアレンジメントのラッピング資材についても、再生可能素材の導入や簡易包装への切り替えを進めています。欧州では過剰なラッピングを控える動きが強まり、環境負荷を意識したフローラルギフトの提供が求められています。私たちも、美しさとサステナビリティの両立を目指した商品づくりを進めています。このような取り組みは、業界全体の意識改革にもつながっています。私自身、一般社団法人花の国日本協議会などを通じて、全国の生産者や他の企業の方々とともに、環境に配慮した生産と流通のあり方や、環境負荷の低減施策や環境指標づくりなどにも取り組んでいます。お客様の皆さまに対しても、「環境負荷の少ない商品を選ぶことが社会課題解決につながる」という価値を伝えていきたいと考えています。
また、環境配慮設計に基づく商品やギフトパッケージ、結婚式や装飾で使用した花の利活用など多方面で実践を始めています。ギフトを贈るという行為が、フラワーギフトに留まらず、環境への配慮や未来への想いをつむぐメッセージとして届くように、ストーリー性のある商品・サービスの開発にも力を入れています。今後は、環境データの可視化やライフサイクルアセスメント(LCA)の導入、業界全体での学びの場の提供、CO₂排出削減の計算式や評価指標の整備など、より科学的で実践的な仕組みづくりを進めていきます。
株式会日比谷花壇
代表取締役社長
宮島 浩彰
持続可能な花とみどりの社会をめざして
日比谷花壇グループの2035年環境目標
2035年のCO2排出量
50
%削減
Scope3を含めたバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の算定と公表に向けた準備を進め、2050年までに日比谷花壇グループ全体(Scope1+2+3)でのカーボンニュートラルを目指します。
環境負荷低減への取り組み
環境負荷の低減、使用エネルギーの削減を、日比谷花壇グループの活動とお客様への提案を通じて目指しています。
営業事業で使用するプラスチックを回収し、再資源化する取り組みを行っています。また、プラスチックから紙製容器への転換を図り、再生可能な資源循環をお客様とともに実現することを目指しています。
営業活動で使用する
プラスチックを、再生品やバイオプラスチックに
転換率
100
%
事務所の
紙の使用量を削減
50
%削減
事業活動やイベントの運営に
再生可能エネルギーを使用
資材のリサイクル率向上を
促進
(2030年中間目標)
販売商品の
環境配慮設計商品
シェア
30
%
容器・包装品の
ワンウェイプラスチック排出抑制
50
%削減
容器・包装品の
リユース・リサイクル化
60
%以上
什器・梱包・輸送資材を含む
プラスチックの再生利用
シェア
50
%
販売商品の
バイオマスプラスチックの導入
導入率
30
%
営業拠点の
再エネ電力
導入率
50
%以上
日比谷花壇は「再エネ100宣言 RE Action」に参加し、2030年に再エネ50%、2040年に再エネ100%達成を目標に掲げています。2025年4月現在、本社ビル他計4か所の営業拠点の電力を再エネ電力(室蘭バイオマス)100%に転換済みです。
日比谷花壇の「再エネ100宣言 RE Action」の参加情報の詳細はこちら
https://saiene.jp/latest/19123
環境に配慮した生産者・産地の振興
全国600以上の生産者・産地とともに、持続可能な花の生産を模索し続けています。
環境へ配慮した生産者・産地の支援
取り扱い国産品の環境配慮型生産
シェア
50
%以上
国産花きの生産振興
国産品の取り扱い推進
国産品シェア
90
%以上
カーボンフットプリントの低減
地産地消・地域生産品の店頭販売
シェア
50
%以上
マーケットデータに基づく生産振興
トレーサビリティの確立・作付け品目品種の支援を目指した産直取引
国内産直シェア
100
%

豊かな社会づくりへの取り組み
斬新なアイデアとデザイン、高品質な商品・サービスを通して、多くのお客様の花とみどりのある暮らしを彩っています。
日比谷花壇グループと社会の接点
年間のお客様数
約
3,000
万人
年間の従業員への
接客・技術教育時間
延べ
16,000
時間以上
社会活動を支援
お客様からいただく売上金の一部を
能登半島地震の復旧復興活動や自然環境保護活動
を行う
NPO-NGO団体の活動資金として寄付。自然環境保護活動によるネイチャーポジティブへの貢献を目指しています。
OSUSOを通じた社会活動の支援の内容はこちら
日比谷花壇のサステナビリティ「はなやぎプロジェクト」
日比谷花壇の事業を通じて、また社員の自主自発的な活動で、「はなやぎ」をつくるサステナビリティな取り組みを「はなやぎプロジェクト」と名付けて活動しています。