株式会社 日比谷花壇
制定日:2025年10月16日
1. 基本理念
株式会社日比谷花壇(以下当社と称します)は、「花とみどりを通じて、真に豊かな地域社会づくりに貢献する」という企業理念のもと、すべての事業活動を通じて人・想い・未来に「はなやぎ」をつくることを目指しています。
本ポリシーは、すべての購買・仕入・委託・外部サービス利用等、取引活動において、環境・社会・経済の調和を図り、責任ある調達を推進するための基本方針です。当社の「購買管理規程」および「仕入管理規程」に基づき、社内および取引先・協力会社とともに取り組みを行います。
2. 適用範囲
本ポリシーは、以下の調達活動および取引先・協力会社に適用されます。
- 商品・資材・設備・什器・包装・梱包・販促資材・配送資材など、製品・副資材の調達
- サービス、工事、業務委託、公園・緑化施工、指定管理運営などの役務
- ブライダル装花、葬祭装飾、法人装飾、屋内・屋外緑化整備・維持管理など当社の多様な事業領域
全ての従業員、部門・部署、協力会社、取引先を対象とし、適切なプロセスおよびガバナンスに則ります。
3. 調達方針
(1)法令遵守と倫理的取引
- 関係法令・社会規範を遵守し、贈収賄、不正行為、利益相反の排除を徹底します。
- 公正かつ透明なプロセスを維持し、疑義を生じさせないよう誠実に取引を行います。
- 取引先との信頼を重視し、互いに尊重し合う協力関係を構築します。
(2)環境配慮とグリーン購入
- 環境物品等の調達に関する法律等を踏まえ、環境負荷の低い商品・サービスを優先的に選定します。
- 再生材、リサイクル資材、バイオマス素材、省エネルギー製品などを積極的に採用し、プラスチック削減や循環資源利用を推進します。
- 包装・梱包資材は再生可能・簡易包装を基本とし、ワンウェイプラスチックの削減・再利用・リサイクルを図ります。
- 環境認証(例:FSC、MPS、エコマークなど)を取得した製品・事業者を優先し、トレーサビリティ確保と環境配慮設計を重視します。
(3)社会的責任・人権尊重
- 児童労働・強制労働・差別を排し、安全で健全な労働環境を求めます。
- ダイバーシティや包摂性を尊重し、多様な価値観や人材を活かします。
- 全国の生産者や地域コミュニティとも協働し、地域社会のWell-beingを支える取り組みを実践します。
- 地産地消・国産品のシェアを高め、持続可能な産地との産直取引を推進します。
(4)品質・安全性の確保
- 品質・性能・納期・価格・継続供給性・信用など複数観点から総合評価を行い、信頼できるサプライヤーを選定します。
- 人体に影響を及ぼす商材(例:鮮度保持剤、保水材、防腐剤など)や機密性を要する取引(例:各種認証情報、生産データ、製品素材データなど)については契約締結等による情報管理と安全管理を徹底します。
- サプライチェーン全体においてトレーサビリティを確保し、ライフサイクルアセスメント(LCA)など定量的評価に取り組みます。
(5)サプライヤーとの協働と改善
- 取引先に対して、当社の理念と本ポリシーを共有し、継続的改善を促します。
- 定期的な評価・フィードバックを行い、環境・品質・コンプライアンス面の改善を共に行います。
- 不適切行為が確認された場合は是正指導または取引停止等の措置を講じます。
4. 運用・管理体制
- 当社における購買・仕入統括部署が本ポリシーの所管責任を担い、購買・仕入・委託業務全体を統括管理します。
- 各事業部門ごとに購買責任者を置き、見積・発注・検収・支払の流れを電子申請・電子記録で管理し、透明性と効率性を確保します。
- 緊急購買や例外的取引が発生した場合にも所定手続きを遵守して対応します。
5. 継続的改善と情報開示
- 環境課題・社会要請・ステークホルダーの意見を踏まえて、定期的に本ポリシーを見直します。
- グリーン購入・調達実績や取組内容を社外に公開し、ステークホルダーとの信頼性を高めます。
- 従業員、部門・部署、協力会社、取引先向けに教育・啓発活動を展開し、企業文化として持続可能な調達文化を定着させます。
- 環境マネジメントシステム(EMS)や認証制度(例:一般社団法人エコステージ協会による「エコステージ」)を活用し、目標達成に向けて改善サイクルを回します。
- 中長期的には、2035年までにバリューチェーン全体での温室効果ガス排出を2023年比で50%削減、2050年にはカーボンニュートラルを達成するなど環境目標と整合させます。
制定・改訂
本ポリシーは取締役会の承認を経て制定され、環境・社会・経済情勢やステークホルダー要望の変化に応じて随時改訂されます。

















