LCAとは
LCA(ライフサイクルアセスメント / Life Cycle Assessment)とは、原材料採取から製造、流通、使用、廃棄にいたるまでの製品の一生涯(ライフサイクル)で、環境に与える影響を分析し、総合評価する手法で製品の環境分析を定量的・総合的に行うものです。今回、日比谷花壇では、商品に使われる生花・資材の生産から、お客様のもとで廃棄されるまでの一連の活動のLCAを実施し、日比谷花壇グループの自主基準「環境配慮型生産4基準」に関連する取り組みについて、対象の花束をモデルに、設定した条件下での環境負荷低減の可能性を評価しました。
日比谷花壇グループは、環境負荷の低減を目指す生産者の生産支援を目指し、今回のLCA評価の結果を公表し、お客様や花き業界の環境への想いを高め、購買を通じた生産支援の輪が広がることを願っています。
日比谷花壇グループが目指す生産者の環境対応支援のサイクル
2026年5月に日比谷花壇 日比谷公園本店の商品でLCA(ライフサイクルアセスメント)を実施。自社で独自に定める「環境配慮型生産4基準」の生花を用いた商品が環境負荷をどの程度低減するのか、環境配慮の取り組みによって生じる環境負荷の違いを、具体的な商品をモデルとして数値化・可視化しました。当社は今後も「環境配慮型生産4基準」で生産された生花をはじめ、環境配慮型の生産に取り組もうとされている生産者の生花を積極的に取り揃えてまいります。生産者の環境対応をご紹介し、お客様にお選びいただきご購入いただくことで、生産者を経済的に支援・応援しています。

日比谷花壇の「環境配慮型生産4基準」

私たちは環境視点で健全な花き生産を日本に広く定着させる必要があると考え、生花の「環境配慮型生産4基準」の自主基準を策定しています。この代表的な基準として最上段に表示したMPSは、花き産業の持続可能性に関する複数の認証制度を展開しています。このうち、生産者向けの環境認証『MPS-ABC』は、農薬、肥料、エネルギー、水、廃棄物に関する記録・審査等を通じて、生産現場の環境管理と改善を支える制度です。つまり、これからの花き産業には、「感覚的なエコ」ではなく、データ、認証、トレーサビリティ、第三者評価に基づく取り組みが必要だと考えています。LCAの導入も、「環境配慮型生産4基準」の環境負荷低減への効果を数値化して、お客様に説明するために実施しています。
- MPS認証・・・オランダ発祥の花き業界における認証システム。花の生産や流通上の環境負荷の低減や鮮度・品質の管理、社会的な責任に対する様々な取り組みを認証しています。オランダ語の「Milieu Programma Sierteelt(ミリイュウ プログラマ シールティルト)」の頭文字をとって「MPS」と呼ばれており、「花き産業総合認証」、環境に配慮した花きの生産を意味します。
- リレーフレッシュネス・・・「花き日持ち品質管理認証制度」。生産部門、流通部門、小売部門の3つの部門からなり、それぞれの部門で品質管理要件が定められ、3つの部門が連携することで日持ちのよい花の生産と流通を目指している。
LCAの実施内容と結果
クオンクロップ株式会社が提供する「Myエコものさし」を利用し、LCA評価を実施しました。
モデルとした対象商品
日比谷花壇 日比谷公園本店で商品制作・販売した下記の商品をモデルとし、商品構成や資材使用量等の情報をもとに、環境負荷を算定しました。
商品:花束
評価方法: 花束1セット(茨城産バラ3本・栃木産ダリア2本・千葉産リシアンサス2本・愛知産マム2本・国産ローズゼラニウム2本)を東京・埼玉経由で輸送し、紙器・保水ゼリーで包装し東京で販売消費する場合を、対象とする環境配慮の取り組みを反映したシナリオと、当該取り組みを反映しない比較シナリオを設定し、環境負荷の違いを推計しました。



クオンクロップ コメント
花きの生産現場では、栽培方法や資材の選択など、さまざまな環境配慮の工夫が行われています。一方で、そうした取り組みの価値を定量的に整理し、商品や売り場の言葉に変えることは容易ではありません。日比谷花壇グループが持つ生産者・産地とのネットワークと、当社の環境負荷低減の取り組み価値の可視化技術、および可視化されたデータを商品や売り場での表現に変え、顧客の支持や購買につなげる知見を組み合わせ、花き産業の持続可能性に貢献できる仕組みを共創してまいります。
クオンクロップ株式会社について
クオンクロップは、LCAに基づく温室効果ガス排出量や生物多様性への潜在的な影響などの環境指標を、商品・原材料単位で可視化し、その結果を商品開発、マーケティング、販売現場における価値創出につなげるソリューション「Myエコものさし」を提供しています。本取り組みに関連する先行事例として、佐賀県嬉野市の和多屋別荘とは、茶の生産から提供までの環境負荷と生産者の取り組みを可視化し、来訪客への伝え方を変える「Regenerative Tea Program」に取り組んでいます。対象商品・プログラムの売上増加等が確認されており、これを踏まえ、旅館における再生可能エネルギーの導入や、生産者による環境配慮型資材の活用拡大に向けた取り組みを進めています。
所在地:東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア
代表者:代表取締役 北垣 卓
URL:https://cuoncrop.com/



















