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【産学連携型プロジェクト】名城大学経営学部の学生と商品開発。日比谷花壇 KITTE名古屋店にて販売を行いました。

日比谷花壇は、名城大学経営学部・山岡隆志教授(専門:マーケティング、消費者行動論)のゼミナールと連携し、プロジェクトを通じて開発した生花商品の販売を実施しました。本プロジェクトは、学生が愛知県産の花を題材に、企画から販売まで主体的に取り組むことで、地域ブランドへの理解とマーケティングの実践力を育むことを目的とした取り組みです。

山岡ゼミの2年生と3年生が主体となり、アンケート調査やフィールドワークを通して新商品のアイデアを考案。多数の提案の中から3つの商品を選定し、商品化に向けて学生と共に磨き上げました。

鮮度や形状の制約がある生花を取り扱うという難しさがある中で、学生の皆さんは愛知県産の生花を使用するという条件も取り入れながら、独創的かつ魅力的な商品企画を見事に実現されました。

販売された商品は、四字熟語をテーマにした和風ブーケ、若者に人気のバレエ衣装をイメージしたそのまま置いて飾れるブーケ、そして試験管に好みの花を挿せる「小さな庭園」をテーマにした新感覚のフラワーアイテムの3種類です。

これらの商品は、2025年6月16日(月)から6月29日(日)の期間限定で、日比谷花壇KITTE名古屋店にて販売し、多くのお客様にご好評をいただきました。

今回の取り組みは、学生の皆さんに授業で学んだ知識を実践に活かしていただく場を提供するとともに、当社にとっても学生ならではの柔軟な発想と熱意に触れることで、新たな視点や可能性を発見する有意義なものとなりました。

【学生コメント】

実際に販売されることを前提にマーケティングの一連のプロセスを学ぶことができました。商品化につなげるためには、具体的な企画内容にする必要があります。そのため、商品デザインの絵コンテを作成し、各パーツの細かなサイズや使用する部材の指定など、この企画書だけで商品が製作できるレベルまで落とし込みました。生花という制約の多い素材を扱いながら、アイデアを現実的な形にする難しさを実感することができました。

【学生コメント】

現状分析から企画立案、店頭販売を経て、定量と定性の面から振り返るという一連のマーケティング・プロセスに基づいて取り組みました。中でも「四字熟語」というコンセプトをいかに伝えるかに注力し、「柳緑花紅」などが一目で想起できるよう、花の選定からラッピングの素材まで、細部まで工夫しました。また、見た目だけでなくコンセプト自体に魅力を感じてもらえるよう、POPの表現もフィードバックを重ねながら改善を行いました。

【日比谷花壇 担当者コメント】

学生が愛知県産の花の魅力をリサーチし、企画から販売まで一貫して取り組む姿勢に、地域への理解とマーケティングの実践力がしっかりと感じられました。完成した商品には一つひとつにストーリーや想いが込められており、花のある暮らしの新たな提案として、多くの気づきを与えてくれました。

日比谷花壇グループは、今後も大学・学校などの教育機関と連携し、学生の実践的学びを支援する活動を行うとともに、花の新たな価値創造に取り組んでまいります。