連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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 第59回  装身花 〜組み合わせを楽しんで〜  

装身花 〜組み合わせを楽しんで〜

ユリをあしらったマント風のダンディーブーケ「フェザー」

これまで結婚式で会場を彩るお花や演出をする為のお花のアイテムなどをご紹介してきましたが、今回は自分自身をお花で飾る「装身花」についてご紹介したいと思います。

その代表的なものが花嫁の髪に飾る「ヘアード」です。基本的にはお持ちになるブーケのお花に合わせて同じお花や色のものをあしらうとまとまりがあり、全体がバランスよく素敵に仕上がります。

またその中でもヘアスタイルとのバランスが非常に重要です。アップヘアにしてお花をさりげなく添えるのも素敵ですし、逆にダウンスタイルのヘアにリースのようなたくさんのお花、もしくは大きなお花でインパクトを持たせるのも魅力的です。お花は存在感があり目を惹く為、顔の上部に飾ると若々しく可愛らしい印象に、首筋に近い位置ですと大人っぽい印象になりますので、一つ参考にされてみてはいかがでしょう。

和装のスタイルでは着物のような色鮮やかなお花を1箇所に印象的に飾るととても華やかです。黒に近い髪の場合ですと暗い色のお花は同化してしまうことがありますので、その兼ね合いも考慮されると良いと思います。

またヘアード以外にもお花を腕に飾るリストレットやお花で作るネックレス、バレッタなど様々なアイテムがあります。また日比谷花壇では、最近「DANDY BOUQUET(ダンディーブーケ)」という新郎様が身につけるお花を企画・提案しています。和装にお花や葉で作った刀をお持ちになったり、タキシードの袖をお花で飾りつけたり。ストールのように羽織ることができるお花もあります。日比谷花壇のウエディングのホームページでそのバリエーションをご覧いただくことができます。実際に披露宴などで身につけられる新郎もいらっしゃいます。華やかなだけでなく自己表現の一つとしても興味深いアイテムですよね。是非上手に取り入れながら自分自身のコーディネートを楽しんでみて下さい。


 コラムニスト紹介

杉本郁弥
日比谷花壇 ウエディングフラワーコーディネーター 食空間コーディネーター
都内ホテルにて、ウェディングブーケのデザイン・空間装飾&テーブルコーディネートを担当。また、ホテル婚礼パンフレットの制作に携わる。10年間で1,000組を超えるお客様のウェディングフラワーをコーディネートする。