季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
＊このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年１月から連載しています。
第11回 ミントで身体の中から元気に 〜夏の暑さ対策〜
自宅で育てたミントで作った“ミント氷”
『夏の暑さ対策』。皆様はどのように行っていますか。私はハーブからパワーをもらっています。
緑の葉を広げ、たくさんの光を浴びて光合成をしたハーブたちは、身体の中まで私たちを元気にしてくれます。特にミントは私たちを涼やかにしてくれる『夏の必須アイテム』。今回はご自宅で育てた無農薬ミントの活用方法や夏の楽しみ方をご紹介いたします。
まず、とても簡単な楽しみ方として「ミント氷」をご紹介します。氷を作る際にミントを入れて凍らし、水を飲むときにミント氷を入れ、お好みでライムを少し搾ります。ライムの香りと、後から香ってくるほのかなミントの香りが爽やかで、身体に必要な水分を楽しく取ることができます。氷が溶けたときにぷかぷかと浮かんでくるミントが視覚的にもとても癒してくれます。
“ペパーミントティー”は代表的な飲み物です。冷房の効き過ぎるオフィスなどでは、心身を冷やし過ぎないためにも温かいまま飲まれることもお薦めです。夏バテ防止や、デトックス効果、リラックス効果もあるので、仕事中に最適ですが、飲みすぎると睡魔が襲ってきますので、気をつけてください。
ミントを料理にお使い場合は、「お肉やお魚のソテー」がお薦めです。フライパンで焼き目をつけてから香辛料を合わせて乾燥したミントを少量加えて味付けします。最後には彩りで生のミントの葉をのせてあげましょう。「香辛料」として使う場合は、乾燥物の方が効果があるそうです。市販で売られている乾燥のミントを加えてあげましょう。
6月21日は「父の日」。今年の父の日は、ミントを使ったソテー料理で『サマーパーティ』を開いてみてはいかがでしょうか。家族からの笑顔とミントを添えたパーティがお父さんを夏バテ知らずにしてくれます。
ミントもたくさん使いすぎると刺激が強すぎますが、少量使いで充分楽しめます。もしくはペパーミントより、スペアミントの方が強すぎないので、使い分けても良いかと思います。
食欲増進、そして脳を刺激し、気分をすっきりさせてくれる効果があるミント。夏の太陽を浴びながらも、元気に生活していくために、効果的に取り入れて楽しい夏を過ごしてください。
コラムニスト紹介
ドイツ留学時代、師と仰いだペーター・アスマン氏の「我々の仕事は、 自然界に存在するものをより美しいものへと変えることだ」という言葉に感銘を受け、 独自の来本デザインを希求。帰国後、日比谷花壇に入社。 ホテル店でのウエディングやパーティ装花を経験した後、ハウスウェディングの監修を担当するなど、 ブライダルの分野において、その抜群のセンスを遺憾なく発揮してきた。 社外においてもその創造性は高く評価され、ミュージシャンのライブイベントに ゲスト出演しフラワーパフォーマンスを行うなどマルチな活躍を続けている。
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