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今回、植樹活動の地となったのは栃木県日光市にある足尾銅山跡地。
この地区には明治から大正にかけて足尾銅山がもたらした煙害により、
広範囲の山々が荒廃した歴史があります。
現在は国土交通省や地域のNPO団体により、様々な治山事業が行われていますが、
完全に植生を取り戻すためには、あと100年以上の年月が必要だといわれています。
そこでボランティアチームは、足尾で植樹活動を続けるNPO団体『足尾に緑を育てる会』のご協力を得て、
9月26日に足尾の山へ集まりました。 |
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遠くから眺める足尾の山々は緑色に見えても、
近寄ると、なるほど雑草ばかりで木が生えていないことが分かります。
現地に到着後、チームが始めに行ったのは苗木や培養土、道具を急な斜面に沿って搬送リレーすること。
準備が整い、いざ穴を掘ろうとしても、長年木々が生えていなかった山肌は土が洗い流され、
ごろごろとした石ばかりです。バケツと同じ大きさに掘った穴に運び込んだ培養土と一緒に
苗木を植え込みます。仕上げには土が雨に流されないよう、掘り出した石で苗木の周りを囲みます。
この作業を繰り返して、ようやく100本のミズナラやコナラ、クヌギの苗木を植え終わりました。 |
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足尾に緑を育てる会』が、これらブナ科の木々を植樹するのには理由があります。
一つは、落葉した葉が土にかえり、山に肥沃な環境を取り戻すことを願って。
もう一つの理由は、ブナ科の木々がドングリを落すことで、
山に動物達が帰って来ることを願っているのです。
数年前、食物連鎖の頂点に立つといわれる、イヌワシが発見されるようになった、と
『足尾に緑を育てる会』の方々が話してくれました。 |
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